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『硫黄島』 著者・石原俊さん

石原俊さん

 ◆石原俊(いしはら・しゅん)さん

 (中公新書・886円)

東京に残る「戦後零年」の島

 「第二次大戦時から今まで住民誰もが故郷に戻れない、他に例のない島が日本国東京都にある」。硫黄島含む小笠原諸島(東京都小笠原村)を研究してきた歴史社会学者による硫黄列島(硫黄島、北硫黄島など)史であり、多くの資料と島民らの証言を駆使した新書初の通史だ。

 硫黄島は、映画「硫黄島からの手紙」などで「玉砕の島」のイメージが強い。実は、19世紀末から日本のいわば「国内植民地」で、最盛期は北硫黄島含め1200人以上がいた。戦時中は、軍が徴用した人以外のほとんどが本土に強制疎開させられた。島に残った103人中、生き延びたのは10人。「戦争に使える男性以外を疎開させるやり方は、より南方で最初に計画され、沖縄の先島諸島・大東諸島などでもあった。戦争末期や戦後の…

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