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第103回全国高校野球選手権

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センバツ平成の名場面

/42 第83回大会(2011年) 大震災直後「命に感謝」の宣誓

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開会式で選手宣誓する創志学園の野山慎介主将=2011年3月23日、貝塚太一撮影 拡大
開会式で選手宣誓する創志学園の野山慎介主将=2011年3月23日、貝塚太一撮影

 東日本大震災が起きた2011(平成23)年の第83回大会、創部から1年足らずの新2年生だけの創志学園(岡山)が「史上最速甲子園出場」を果たした。

 1884(明治17)年に志信裁縫女学校として開校した岡山県内最古の私立校。1998(平成10)年に共学化した後、10(平成22)年4月に現校名に変更した際に野球部も発足した。創部3年目の神村学園(鹿児島)を率いて05(平成17)年のセンバツで初出場準優勝に導いた長沢宏行監督を指導者に招いた。

 10年夏の岡山大会は初戦でコールド負けしたが、同年秋の県大会で準優勝。中国地区大会でも3試合連続1点差で勝ち進んで準優勝し、センバツの切符をつかんだ。

 甲子園では大会第1日の第3試合で創部111年目の古豪・北海(北海道)と対戦。一回に先制を許したものの、一回途中から救援登板した山本凌投手が好投し、七回に玉井涼太外野手の犠飛で追い付く。しかし、八回に決勝本塁打を打たれ、惜敗した。

 甲子園での戦いぶり以上に創志学園の名を全国のファンに知らしめたのが、開会式での野山慎介主将の選手宣誓だった。

 「私たちは16年前、阪神淡路大震災の年に生まれました。今、東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。(中略)私たちに今できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。がんばろう、日本。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います」

 静まりかえった甲子園球場に、まっすぐな言葉が響き渡った。=つづく


 ▽1回戦

創志学園

  000000100〓1

  10000001×〓2

北海

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