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京を拓く

/72 便利堂 複製の品質、世界が注目 /京都

酒井抱一の「夏秋草図屏風」をコロタイプで精巧に複製した屏風を背に笑顔を浮かべる便利堂の尾崎正樹さん=京都市中京区の同社で、中山和弘さん撮影

 <The Frontiers of Kyoto>

 京都市中京区の便利堂は、美術印刷や出版の老舗として知られる。1887(明治20)年創業から130年余り。絵画や古文書をできるだけ原本に近い色と状態の複製にする「コロタイプ」で世界随一の技術を持ち、奈良・法隆寺や高松塚古墳の壁画の保存複製をはじめ、数々の国宝や貴重な文化財の保存に貢献してきた。技術陣の中核を担う工房長代理の尾崎正樹さん(40)は「原本から伝わる魅力を多くの人に伝えたい」と静かに力を込める。

 コロタイプは19世紀に欧州で生まれた写真印画技法。便利堂は1935(昭和10)年に国宝・法隆寺壁画を撮影し、38年にコロタイプを用いて原寸大の精密な複製を完成させた。壁画は戦後の49年に火事で焼損してしまい、便利堂の原板は失われた往時の壁画を今に伝える貴重な資料として、2015年に国の重要文化財に指定されている。

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