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第94回センバツ高校野球

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米東・支える人々 第4部/2 米子東応援団 史上初の女子含め8団員 /鳥取

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両手を大きく動かしながら発声練習する米子東の応援団員たち=鳥取県米子市勝田町の同校で、園部仁史撮影 拡大
両手を大きく動かしながら発声練習する米子東の応援団員たち=鳥取県米子市勝田町の同校で、園部仁史撮影

 <第91回選抜高校野球 センバツ>

100年の伝統、全員で鼓舞

 米子東の応援団は1900年の野球部創部と同時期ごろに結成され、部の応援を一身に担ってきた。現団長、赤沢亮太さん(2年)は「100年以上一緒に歩んできた。甲子園勝利のための力になりたい」と意気込みは十分。昨年は団史上初めて女子団員も加入し、団旗は約30年ぶり、詰め襟と腕章も新調して大舞台に臨む。

 団員8人、マネジャー3人の計11人が所属している。週5~6日毎日約3時間、校舎裏や勝田山で練習に励んでいる。東京六大学のように観客を巻き込んだスタイルの応援が伝統で、団員はグラウンドに背を向け、スタンドの観客たちの声援をまとめる。

 主な応援歌は7種類。早稲田、慶応、明治、東大の4大学のマーチを参考にした。これ以外にいずれも勇壮な歌詞で知られる、伝統の応援歌「黒鉄(くろがね)の力」や「北風荒き」(いずれも作者不詳)も交えて選手を鼓舞する。

 「野球部に所属しない野球部員」。野球部の福島康太主将(2年)はこう評する。岡山で昨秋開かれた中国地区大会の準々決勝では約500人の大応援団を擁する地元覇者・倉敷商相手に、50人前後のスタンドを率いて4強入りに貢献した。

 女子団員は安部茉李亜(まりあ)さん、野間悠希奈さんの1年生2人。創団以来、女子は“ご法度”という暗黙のルールがあったが、団員らが話し合いを重ね「米東の応援は全員でつくるもの。伝統だからと性別で区別していいのか」と最終的に入団を認めることに。2人とも「女子だから声が小さい、とは絶対に言わせない」と気合も入る。

 そんなバンカラ団員を指導するのは、自身も団長を務め、1989年夏にアルプススタンドで声を振り絞った顧問、橋井哲朗さん(47)。「(甲子園の)スタンドは思ったよりも広い。11人の強い連携がないと観客を巻き込めない」とアドバイスする。“勝利の冠”を手にするため、全員野球ならぬ全員応援で拳を握り続けるつもりだ。=つづく

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