東日本大震災8年

脅威の記憶、誰が伝える 迫る予算期限、施設整備急ぐ自治体 住民不在の遺構保存

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岩手県釜石市にオープンする東日本大震災の伝承施設「いのちをつなぐ未来館」。被災した物品も展示する=2019年3月6日、喜屋武真之介撮影
岩手県釜石市にオープンする東日本大震災の伝承施設「いのちをつなぐ未来館」。被災した物品も展示する=2019年3月6日、喜屋武真之介撮影

 2020年度までの東日本大震災の「復興・創生期間」終了を前に、被災地では震災遺構や祈念公園など伝承施設のハード整備が急ピッチで進んでいる。国は昨年から各地の施設を統一した標章(ピクトグラム)でつなぐ「3・11伝承ロード」の構築を主導する一方、「誰が」「何を」「どのように」伝えるかといった伝承の中身は定まっていない。形式的な整備を急ぐ行政と、施設や伝承の在り方をきちんと検討したい住民の間であつれきも生じている。【本橋敦子、百武信幸、中尾卓英】

 震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市門脇(かどのわき)地区の集会所。震災遺構の旧門脇小を巡り、住民有志が行ったアンケートの中間結果報告が2月中旬にあり、有志の一人が意見を読み上げた。

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