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織田作之助賞、35回目の贈呈式 自由の風、西のサロン

織田作之助賞贈呈式の後、パーティーで談笑する井上荒野さん(中央)=大阪市中央区で、大西達也撮影

 庶民の哀感が漂う小説を数多く生んだ早世の作家、織田作之助(1913~47年)の名を冠した文学賞「第35回織田作之助賞・同青春賞・同U-18賞」の贈呈式が今月5日、大阪市中央区の綿業会館であった。「大阪発」の文学賞として83年に創設され、回を重ねるごとに認知度を高めてきた。先日の贈呈式の模様と、賞の歩みについて関係者の話を交えながら振り返ってみた。【有本忠浩】

 今年度の本賞は、『その話は今日はやめておきましょう』(毎日新聞出版)の井上荒野(あれの)さん(58)に、24歳以下を対象にした青春賞は「ママの犬」の川勝浩人さん(21)、主に中学・高校生が対象のU-18賞は「夏が死ぬ」の織田香音(かのん)さん(15)に贈られた。

 会場になった綿業会館は、32年に開館。織田作之助(愛称・オダサク)が旧制三高(現京都大)に入り、青春を謳歌(おうか)した時代だ。イタリアルネサンス調の玄関ホールや精巧なタイルが壁面を彩る談話室など重厚な雰囲気に包まれている。

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