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ベネズエラ 野党連合が「国家警戒態勢」宣言 長期停電、断水続く

ガソリンスタンドでは給油のため長い車の列ができていた=カラカスで2019年3月11日、山本太一撮影

 【カラカス山本太一】政情混乱が続く南米ベネズエラでは、過去最大規模の停電が続いている。5日目となる11日、暫定大統領就任を宣言した野党連合のグアイド国会議長率いる国会は臨時議会を開き、全国的な災害だとして「国家警戒態勢」を宣言した。国際社会に協力を求めることで、マドゥロ大統領の退陣を促す「外圧」を一層強める狙いがある。

     停電は7日、ベネズエラ最大の電力源である南部ボリバル州の水力発電所が停止し、ほぼ全域で停電した。発電所や送電施設のメンテナンス不足が長期停電の原因との指摘が出ている。復旧しつつあるものの、マドゥロ政権は全面復旧の見通しを示せず、市民の不満が高まっている。

     「まともに料理をする水も出ない。政府の責任だ」。首都カラカスで、山の中腹にある泉で湧き水を大型プラスチック容器に入れていた無職ホセ・ロペスさん(79)がぶぜんとした表情で話した。周囲には約50人が順番を待っていた。

    ホースを使って泉の湧き水をためる市民=カラカスで2019年3月11日、山本太一撮影

     市内にある複数の泉では、経済危機が深まる数年前から行列ができるのが当たり前になった。7日に起きた停電以降、断水が続き、飲み水や料理、シャワーに利用しようとさらに住民が殺到している。

     地下鉄やバスなど公共交通機関のまひも続き、ガソリンスタンドでは100台以上の車が給油を待っていた。列の先頭に並んでいた会社員の男性(33)は「1時間半待ってようやく給油できそうだ。長引く停電や食糧や薬の不足など全てが20年間続く左派政権の怠慢だ」と憤った。スタンドの店員によると、前日から客が殺到しているという。市内では、休業しているスタンドが目立った。

     混乱を避けるため、マドゥロ政権は11日を学校や企業の休業日としたが、12日まで延長すると決めた。マドゥロ大統領は米国とグアイド氏が「サイバー攻撃」を仕掛け、復旧を妨害していると批判している。

     ロイター通信によると、米国務省は11日、カラカスに駐在する全ての米大使館員を週内に退去させるとの声明を発表した。理由として、ベネズエラの状況の悪化や、大使館の外交スタッフの存在が米政策の制約になっていることを挙げた。

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