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特集ワイド

ヘイト本「慣例」が後押し 注文していないのに中小書店に 多く売れば報奨金も/自浄作用働く仕組みを

書棚を整理する面屋洋さん。「ヘイトスピーチ」コーナーには差別について考える書籍が並ぶ=大阪市北区の清風堂書店で、大西達也撮影

 仕事帰りにふらり立ち寄ると、わくわくするし、居心地もいい。街の本屋さんは旧知の友にも似ている。だが、その「友」に近年、異変が起きている。民族差別をあおる「ヘイト本」や「日本礼賛本」などを集めた物々しい書棚の存在が、店内の雰囲気を変えてしまったようだ。なぜこんなことに? 【鈴木美穂】

 ヘイト本が書店を席巻している「ナゾ」。それを解くカギが出版流通界の「慣例」にあることを年明け、フェイスブックで問題提起した人物がいる。

 大阪市中央区で70年続く老舗「隆祥館書店」を営む二村(ふたむら)知子さん。2015年に80歳で他界した創業者の父、善明さんの跡を継いだ。「小さな書店を営んでいると理不尽なことがたくさんある。『本が好きだから』と頑張ってきましたが、そろそろ声を上げなければと考えました」と語る。

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