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第94回センバツ高校野球

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2019センバツ 選手紹介 桐蔭学園/中 /神奈川

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 <第91回選抜高校野球>

苦しくても笑顔絶やさず 山崎駿左翼手(2年)

 好きな言葉は「笑顔」。中学時代、エラーをした選手をとがめるのではなく「次は頼むぞ」と笑ってみるとチームの雰囲気が良くなり、自分も野球が楽しくなった。

 昨秋の関東地区大会では決勝に先発した。だが初回の本塁打などで5失点して「アウト一つが取れない苦しい試合でメンタルをぼろぼろにやられた」。ただ、そんな時も笑みを絶やさなかった。「目前の試合に集中し、全力を尽くしたい」

 副主将と投手陣のリーダー役を務める。元々そういうタイプではないと言うが、周囲に目配りできるようになったとも感じている。

初球打つことを意識 冨田健悟中堅手(1年)

 昨秋は1年生ながら上位打線に定着し、チームの関東地区大会優勝に貢献した。

 だがチームが劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた同大会の初戦。九回裏に1死満塁の好機で三振したことが今も悔やまれる。片桐健一監督から「四球を選ばず積極的に振っていく」と評価されているだけに、「初球から打たなくてはいけない場面だった」と振り返る。

 あの時に1本が打てなかった悔しさをかみ締め、この冬は練習中、初球を打つことを強く意識した。センバツに向け「自分の力を出し切り、ヒットを見せつけたい」と意気込みを語った。

自慢の長打力、全国でも 馬場愛己右翼手(2年)

 長打力が持ち味で、昨秋の県大会は6試合で3本の二塁打を記録。続く関東地区大会では、先頭打者を務めた決勝で初回に三塁打を放ちチームを勢いづけ、一挙5得点の猛攻へと導いた。

 だが昨年12月中旬に右肘の手術を受け、1カ月以上チームを離れた。冬の強化練習で日に日に力をつけていく仲間を見ては焦り、復帰した2月は、他の選手の打撃を観察したり、アドバイスを受けたりするなどして遅れを取り戻そうと努めた。

 「全国大会に行くと投手のレベルも上がる。対応できるようしっかり準備をしたい」

制球力の向上に励む 長谷川颯投手(2年)

 エースナンバー「1」を背負って臨んだ昨秋の関東地区大会では、決勝で初登板した。粘り強い投球で味方の好守を呼び込み、無失点で切り抜けた。

 続く明治神宮野球大会とセンバツ登録メンバーでの背番号は「10」。冬は投手の2本柱の一角を目標に変化球と直球を交互に投げる練習に励むなど、課題だった制球力の向上を目指した。

 3月上旬に解禁される対外試合、そして甲子園を見据え「これからだと思っている。調子が上がってきた持ち味の直球を生かし背番号以上の務めを果たしたい」と言葉に力を込めた。

勝利に導く中継ぎを 渡部慎之介投手(2年)

 ブルペンキャッチャーを務める早川翔大選手から「5人の投手の中で最も平常心を保って投げている」と評される。この冬は、重心移動の位置や姿勢などチェック項目を作り、フォームを見直した。

 昨秋の県大会はエースの伊礼海斗投手と共に「ダブル先発要員」として2試合に先発した。だが、県大会以降は役割が先発から中継ぎへと変わったと感じ、試合の流れを見ながらブルペンで肩を作り、登板に備えている。

 「5人の1人としてセンバツの背番号をもらえた。先発投手の後を引き継ぎ、試合を締めくくりたい」

「下準備」で投手支える 愛谷俊人捕手(2年)

 昨春、内野手から捕手に転向し、最初はわからないことばかりだった。だが野手だった時には考えなかったチームを統率する役割を求められていると意識するようになり、次第に周りが見えるようになったと感じている。

 レギュラーバッテリーが失点せずに試合を作っていくことを求められている中、控えの自分の仕事は「下準備」。投手がマウンドに上がったら実力以上の力が出せるよう「奮い立たせたい」と言う。

 ただ控えに甘んじているつもりはない。「冬は失敗を恐れず挑戦してきた。安心してスタメンを任せられるような捕手になりたい」

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