妻は、昨年12月24日に急性肺炎で逝った。80歳だった。三日三晩のあの苦しみの姿は、今でも容赦なくよみがえってくる。四十九日の法要と納骨も過ぎて、少しばかりホッとした気持ちでいる時、ふと何かの予感がして、妻の使っていたハンドバッグなどの整理を始めた際、手帳に挟んであった小さなメモが見つかった。
(1)ゆうちょ銀行の預金は長女に、横浜銀行の預金は長男に渡してほしい(2)お骨は、私の実家のお墓と、もう一方は当家のお墓に分けて埋葬してください--とあった。
両銀行の預金は、妻が結婚時に持って来た蓄えに、パート収入などを加えたものだ。
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