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米国防予算案「多次元の戦争」備え 中露との宇宙やサイバー戦を念頭

ドナルド・トランプ米大統領=米ワシントン・ホワイトハウスで2019年2月11日(AP)

 【ワシントン古本陽荘】米国防総省は12日に発表した2020会計年度(19年10月~20年9月)の国防予算案で、宇宙、サイバー分野の予算要求額を大幅に増加した。「戦略的競争国」と位置づける中国、ロシアを強く意識したものだ。伝統的な戦争の形態から脱却し、陸海空に宇宙、サイバー空間も加えたすべての領域で同時展開するマルチドメイン(多次元)作戦に備える姿勢を鮮明にした。

 記者会見したノーキスト国防副長官代行は「中国とロシアは従来のような戦い方はしない。長期にわたる戦略的競争への準備が始まっている」と述べ、新しい戦争の形態に備える重要性を強調した。

 国防総省が要求した国防予算総額は、アフガニスタンでの戦費なども含めて7180億ドル(約78兆9800億円)で、前年度実績比で約4.9%の増額となった。核兵器に関するエネルギー省予算など関連予算も含めると7500億ドルになる。

 宇宙分野では、トランプ大統領が創設を発表した宇宙軍の設置関連予算を含め前年度比15%増の141億ドルを要求。サイバー分野では、ネットワークの防御にとどまらず、サイバー攻撃能力に関する予算を含めて同10%増の96億ドルを求めた。

 研究開発費としては▽ミサイル攻撃能力を持つ大型の無人水上艦、無人潜水艦などに37億ドル▽音速を超える速度で飛行する極超音速兵器に26億ドル▽レーザー兵器などの開発に2億3500万ドル――を要求した。

 また国防総省は、災害など緊急時の予備費92億ドルのうち、36億ドルをトランプ政権の優先課題であるメキシコとの「国境の壁」建設のために充てる方針を明らかにした。壁建設費を国防総省予算に含めることには野党・民主党が強く抵抗。下院は民主党が多数を占めており、調整が難航するのは必至だ。

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