メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

一転「インスタ映え」 寝転び巨大なこけしバルーン、話題に 京都

横倒しの状態で展示されている巨大こけしのバルーン=京都市左京区で2019年3月12日午後4時12分、川平愛撮影
立てて展示されていた巨大バルーンこけし=2019年2月21日午前11時26分、南陽子撮影

 京都市左京区のロームシアター京都の敷地内に巨大なこけしのバルーンが寝転び、「インスタ映えする」とインターネット上で話題になっている。期間限定で展示中のアート作品で、元々は立てる予定だったが、市の条例が定める風致地区で景観への配慮が必要として寝かされた。珍しい姿が注目される一方、作者からは「条例があいまいだ」と疑問の声も上がっている。

 京都工芸繊維大出身の木崎公隆さん(39)と京都造形芸術大出身の山脇弘道さん(35)のアートユニット「Yotta(ヨタ)」が2011年に制作。名前は「花子」で全長12.5メートル。「おなかすいたね」「頑張ってね」などと音声も発する。

 20年の東京五輪・パラリンピックに向けて発信する「京都文化力プロジェクト」の一環で、市や京都府などの実行委が2月16日から展示。周辺がゴールとなった17日の京都マラソンに合わせて24日まで立った状態だったが、28日から現在の寝かせた状態に。3月17日まで展示される。

 関係者によると、事前の打ち合わせで市関係者から「周辺環境との調和、景観に配慮を」との指摘が出て寝かせることになった。木崎さんは市の担当者から「巨大なものを長期間立った状態で設置するのは前例がなく難しい」と告げられたという。市風致保全課は設置の要件を「規模、形が周辺と不調和でないこと」などとし、明確な基準はないという。

 木崎さんは「寝ている姿を楽しんでもらえているのはうれしいが、本来は立った状態を想定して作った」と指摘。「景観が良いとは何なのか、寝かせた方が調和していると言えるのか。見る人には経緯も知ってもらい、考えるきっかけにしてほしい」と話す。

 プロジェクトを受託し企画・運営する京都芸術センターの山本麻友美さん(46)は「作家さんに負担をかけ申し訳ない。不本意な気持ちはあるが、見た人たちに面白いと思っていただけるのはうれしい」としている。

 こけしの写真を撮影していた京都市左京区の大学生、武田翼さん(22)は「可愛くてインスタ映えしますね」と笑顔。寝かせた理由を知ると「芸術なのに世知辛いですね」と話していた。【大東祐紀】

横倒しの状態で展示されている巨大こけしのバルーン=京都市左京区で2019年3月12日午後4時14分、川平愛撮影

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 難病を紹介する動画 人気声優が拡散に一役
  2. 男性から男児の性的被害、トラウマ深刻 元特別支援学校の教諭逮捕
  3. 大阪・岸和田で工場火災 8棟約2600平米焼く けが人なし
  4. 「気持ち抑えきれず」TDLで中学男子生徒にキス、女性教諭を懲戒免職 千葉県教委
  5. 全国高校eスポーツ選手権 大黒柱はLOL初の高校生プロゲーマー 初代王者狙う学芸大付国際

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです