メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

SUNDAY LIBRARY

村松 友視・評『月夜に傘をさした話』『今戸心中』

音読で作品の内側に入り込み、その魅力を堪能した懐かしい小説

◆『月夜に傘をさした話 正岡容単行本未収録作品集』正岡容・著(幻戯書房/税別5500円)

◆『今戸心中 他二篇』広津柳浪・著(岩波文庫/税別560円)

 正岡容(いるる)……なつかしいといえば大袈裟(おおげさ)ながら、次郎長ゆかりの清水みなと(静岡県清水市)で祖母との二人暮らしで少年期を過ごした私は、広沢虎造の「次郎長伝」にご当地ソングのごとく馴染(なじ)みつつ、虎造の軽妙さの対岸にあるような正岡容作・玉川勝太郎が演じるところの「天保水滸伝」にも興味をいだいていたのだった。

 しかしその正岡容が、十九歳で発表した小説を芥川龍之介に絶賛された件、敬愛する永井荷風にならって高座…

この記事は有料記事です。

残り1322文字(全文1638文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. TBS、やらせあった「消えた天才」「クレイジージャーニー」放送終了

  2. 名阪国道、奈良知事が異例の有料化要望 トラック流入で事故や渋滞多発

  3. 死因は脳挫滅 滋賀のトランク閉じ込め男性死亡 監禁容疑で少年ら7人逮捕

  4. 250万円提示に住民「ゼロが足りない」 油被害で鉄工所が説明会 佐賀

  5. 記者も身を寄せた避難所 「体育館で雑魚寝」でいいのか

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです