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SUNDAY LIBRARY

三浦 天紗子・評『悲観する力』森博嗣・著

悲観は、しなやかなリスクマネジメント

◆『悲観する力』森博嗣・著(幻冬舎新書/税別800円)

 人気作家として不動の地位を築いた著者による、「悲観のすすめ」である。著者によれば、現代社会は〈ある意味で、「楽観」に取(と)り憑(つ)かれている状態〉にある。実際、平和で豊かになって、物事は想像した通りに問題なく進むと楽観視しやすくなった分、「願えばかなう」「なるようになる」など、過剰な楽観が蔓延(まんえん)している。 悲観は、どうせだめだというあきらめや、くよくよ考え込む後ろ向きな気分とされやすいが、著者が説く「悲観」は、何事にもエラーやトラブルはつきものだと端(はな)から想定して、そうならないようにリスク回避をする、あるいはそうなったとしてもリスクを最小限にとどめようとする思考を指す。

 健康に当てはめると、わかりやすい。健康には自信があるという楽観は、検診や予防接種などを軽く見ること…

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