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SUNDAY LIBRARY

本郷 和人・評『歴史という教養』片山杜秀・著

◆『歴史という教養』片山杜秀・著(河出新書/税別800円)

 本書は真の「歴史教養書」である。「教養書」とは「人が自由人になって自由な視野を持って世の中をこぎわたっていけるようにするための書物」のことであるから、「歴史教養書」は個別具体的な本の謂(いい)ではなく、「歴史を知ることで、現在未来をおのれが自由に生きられる術を手にする本」である。

 著者の片山さんは人並み外れた叡知(えいち)をたたえ、いつも「幅広く、かつ深く」考えている人である。ぼくはその風貌とも相まって、現代日本の哲学者といえばこの人と思い定めていたけれど、本書中で彼は自身を「温故知新主義者」と定義する。「ふるきをたずねあたらしきをしる」は『論語』の有名な言葉で朱子や伊藤仁斎が「温故」を「先生から習ったことを復習する」意とするのに対し、著者は荻生徂徠に拠(よ)りながら「さ…

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