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50年以上続く毎日新聞夕刊社会面掲載のコラム。編集局の副部長クラスが交代で執筆。記者個人の身近なテーマを取り上げます。

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原発被害者の苦悩

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廃炉作業が進められている福島第1原発の1号機(手前)から4号機=福島県大熊町で2019年2月14日午前10時21分、本社ヘリから手塚耕一郎撮影
廃炉作業が進められている福島第1原発の1号機(手前)から4号機=福島県大熊町で2019年2月14日午前10時21分、本社ヘリから手塚耕一郎撮影

 8年前のきょう3月14日、福島第1原発では1号機に続き3号機が水素爆発を起こした。さらに翌日には4号機まで。

 想定外の爆発は衝撃的で、健康被害を恐れて福島県外に逃れた人も少なくなかった。事故後の福島県の調査で甲状腺がんが確認された子どもは160人以上。同県HPによると、震災と事故による県外避難者は最大時6万2831人。今も約3万2600人が避難を続けている。

 大阪で母子避難を続ける森松明希子さんもその一人。原発被害者訴訟の原告として「放射線被ばくから免れ健康を享受する権利」が侵されたとし、「避難の権利」も主張している。だが、とりまく状況は厳しい。国連でも窮状を訴えるなどしてきたが、被ばく回避を考えることを「放射脳」と揶揄(やゆ)されるなど、日本ではモノ言えぬ空気が強まっているという。

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