小児がん征圧キャンペーン 小児がん経験の子 パラへ夢
毎日新聞
2019/3/14 東京朝刊
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来年の東京パラリンピックには、小児がんなど重い病気を経て障害を抱えた選手たちが数多く出場する。病を乗り越え活躍するアスリートに、病気と過去に闘った子どもたち、今闘っている子どもたちが夢を膨らませている。
●車いすだからこそ
「えいっ」「やっ」。千葉県浦安市のテニスコートで2月、車いすに乗ってテニスボールを追う市内在住の佐原春香さん(15)の元気な声が響いた。車いすテニスは一般のテニスとほぼ同じルールで行われる。腕力や背筋力など上半身の力に加え、車いすの操作技術も求められる。
全速力で走ったり、素早くターンしたり……。ラケットを片手に鋭い目線でボールを追い、車いすを自在に扱う。そうかと思えば、ボールを打ち合いながら、他の選手やコーチと前の晩のカラオケの話で笑い合う。こうした緩急ある練習に週4回励んでいる。
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