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透析中止 学会が15日にも福生病院を調査 ガイドライン逸脱の可能性

東京都福生市の公立福生病院=本社ヘリから

 公立福生病院(東京都福生市)の人工透析治療を巡る問題で、専門医らでつくる「日本透析医学会」(理事長=中元秀友・埼玉医大教授)の調査委員会が、15日にも病院の調査に踏み切る。学会の要請に病院側が応じた。昨年8月に透析治療をやめる選択肢を提示された女性(当時44歳)が亡くなった問題などについて、中止を末期的な容体に限定した学会のガイドラインから逸脱した可能性が高いとして事情を聴く。

 学会は専門医ら約1万7000人が加入している。学会によると、7日に設置した「毎日新聞の記事に対する調査委員会」(委員長=土谷健・東京女子医大教授)は、透析・腎臓治療の専門医や国会議員、弁護士、NPO法人理事長ら計16人で構成。病院の一連の行為が、透析治療中止や非導入の基準を定めた学会のガイドラインに沿ったものだったかどうかを調べる。

 関係者によると、女性を巡る問題では、容体が末期的だったか▽透析用血管の分路(シャント)を作るために受診したのに、なぜ透析をやめる選択肢を提示したのか▽「こんなに苦しいなら、また透析をしようかな」と治療再開の意思を聞いたのに、なぜ再開しなかったのか▽どんな薬物を亡くなるまでに投与したか▽医療チームを結成して対応したか――を重点的に調べる。

 病院では、透析中止とは別に2013年4月~17年3月、最初から透析を行わない「非導入」の選択肢をいずれも終末期ではない計149人の患者に提示し、非導入を選んだ20人が死亡している。この問題についても調査委は、患者本人やその家族、医師、看護師らが意思決定を共同で行っていたかどうかなどを確認する。

 調査委は、早ければ22日に開かれる学会理事会に調査結果を報告。これを受けて学会は内部の倫理委員会で検討し、公式見解を示す方針だ。【斎藤義彦】

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