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全国高校eスポーツ選手権

LoL高校日本一へ 司令塔兼コーチの城代さん率いるN高心斎橋

ボイスチャットを使って他のメンバーとやりとりしながらゲームをする城代太一さん=大阪市中央区のN高校心斎橋キャンパスで2019年3月6日午後2時19分、浅妻博之撮影 

 高校生が同じ学校でチームを組み、対戦型コンピューターゲームの腕前を競う「第1回全国高校eスポーツ選手権」(毎日新聞社主催、サードウェーブ共催)決勝大会が23、24日に千葉市の幕張メッセで行われ、ロケットリーグとリーグ・オブ・レジェンド(LoL)の2部門に4校ずつ計8校が出場する。5対5で行われる陣取りゲームのLoL部門に出場する4校のチームを紹介する。初回はN高心斎橋(大阪市)。通信制ゆえにオンライン上で集まるメンバーを司令塔の城代(じょうだい)太一さん(18)が一つにまとめる。

 昨秋に結成されたチームの7人のメンバーは兵庫や大阪のほか、東京、神奈川、千葉の首都圏在住者もいて、全国に散らばっている。N高は2016年4月に誕生した広域通信制の高校。学校に通わずにインターネットで学ぶネットコースと、全国8キャンパス(今年4月から13キャンパス)を拠点にした通学コースがある。住む場所が違うため、これまではメンバー同士が顔を合わせることはなかった。

 チームとしてオンライン上で集まるのは週1回だけ。あとは、それぞれがゲームに参加して腕を磨いた。2時間程度のチーム練習では、ゲームの画面を見ながら、インターネットで複数の人と音声で会話ができる「ボイスチャット」でやりとりしてきた。決勝大会への進出を決めたことで、2月には初めて東京都内にメンバーが一堂に集まって練習した。顔を合わせるのは初めてでぎこちない雰囲気だったが、城代さんは「新鮮な感じはあった。初めましてではないけど、初めましてみたいな感じだった」と苦笑いする。

 城代さんは別の高校に通っていたがなじめずに、高校1年の終わりの17年1月にN高に転入した。目標を見つけられず、学校の担当者は「無気力状態だった」と明かす。高校2年の夏、これまで真っ白だった学校の目標シートに初めて「eスポーツ」と書いた。「(教職員から)何かを書けと言われて書いた」というが、本心は「ゲームが好きで最も興味があったから」だ。

 eスポーツは転校前に友達に誘われて始めた。最初は興味を持てなかったが、徐々に面白さを知り、「eスポーツは五輪競技になれる可能性があるし、必ず発展する。もっと広めたいし、発展させたい」と引きつけられた。eスポーツの論文を読んで研究し、生徒の前で魅力をプレゼンで力説した。将来の夢が見つかった瞬間だ。「eスポーツのプロチームでマネジメントをしたい」。N高でも学校に来られない時期が多かったが、2年の終わりには突然「来年からまじめに学校に来る」と宣言した。

 城代さんは昨年9~10月にN高内のLoL同好会で、大会参加のメンバーを募集した。全国から集まった約20人を3チームに分け、城代さんは最もレベルの高いチームの司令塔兼コーチとなって勝ち進んだ。コーチとしては外から見て課題を見つけて戦術に落とし込む。城代さんは「ゲームに集中していたら第三者の視点が持てない。試合に出ることばかりは考えない」と、その役割を説明する。

 勝敗の鍵を握るのは中心となる井上瑞貴さん(16)と小林哲大(てった)さん(18)の動きだ。「2人をどれだけ輝かせられるか」と城代さん。頭脳派の司令塔兼コーチはぎりぎりまで知恵を絞る。【浅妻博之】

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