- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
時にはあるでしょうが
同姓婚 → 同性婚
佐藤さんが佐藤さんと、鈴木さんが鈴木さんと結婚……あり得るとしても、問題はこちらではありません。同性婚を認めないのは違憲だとする一斉提訴が2月にあり、それに絡んで散見されました。逆に「選択的夫婦別姓」を「夫婦別性」とする誤変換も見たことがあります。単なるミスだとしても、読む側からは問題意識が低いのではと思われかねません。同性婚も夫婦別姓も訴訟は続いており、今後とも新聞紙面に登場することは確実。注意が必要です。
直し続けています
長きに渡って → 長きにわたって
以前から多くの記者が「渡」と書いており、一向に減りません。辞書によっては区別していないものもありますが、例えば三省堂国語辞典では「引き続く」「ゆきわたる。およぶ」という意味の場合には「渡る」ではなく「亘る」の字を当てるとしており、毎日新聞用語集も同様に考えています。そして「亘」は常用漢字ではないので仮名書きにするのがルール。「多岐にわたる」などもこちらです。長きにわたるこの直し、校閲としてはそろそろ減ってほしいのですが……。
4分の1を割り当てます?
(議席の)クオーター制 → クオータ制
バスケットボールやアメリカンフットボールの試合区分で使われたり、アメリカで25セント硬貨を指したり、「4分の1」の意味がある英語がクオーター(quarter)。クオータ(quota)は別の言葉で、「分け前」「割り当て」といった意味です。議席をあらかじめ女性に一定数割り当てる制度「クオータ制」はこちら。英国ではquotaの語尾が「クオーター」と伸びることもあるようですが、カタカナ表記では明確に区別することが必要です。