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オーケストラのススメ

~30~ オーケストラ・コンサートの新たな潮流 ~1月、2月に聴いた演奏会から

初の来日公演が話題を呼んだテオドール・クルレンツィス (C) 三浦興一

山田治生

 音楽は本来、演奏者を見ながら、聴くものであった。少なくとも20世紀初頭までは、音楽を音だけで聴くというのは特殊な状況であったに違いない。20世紀半ば頃から、レコードやラジオの発達によって、人は音だけで音楽を楽しむようになった。

 それでもやはり、コンサートは、単に音だけなく、視覚も含めて体験するべきものだと、2月に初来日したテオドール・クルレンツィス&ムジカエテルナの演奏を聴いて思った。ロシアの地方都市ペルミを本拠地として活動している彼らは、今回、オール・チャイコフスキーを披露した。彼らの特徴の一つに立奏がある(ただし、協奏曲では座って弾いた)。

 以前にもこの連載で触れたが、古楽では、オーケストラの立奏がトレンドとなっている。モダン・オーケストラでも、鈴木優人&日本フィルや大植英次&大阪フィルがバロック音楽で立奏を行っているのを聴いた。昨年来日したニコラ・アルトシュテット&ハイドン・フィルは、ハイドンやモーツァルトの交響曲を立奏。管楽器も立って吹いていた。しかし、クルレンツィス&ムジカエテルナは、ロマン派や20世紀の音楽でも、管楽器を含め…

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