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第94回センバツ高校野球

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春疾風

2019センバツ 選手紹介 横浜/上 /神奈川

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 <春疾風(はやて) 第91回選抜高校野球>

最速153キロ誇るエース 及川雅貴投手(2年)

 最速153キロの直球と切れのあるスライダーを中心に「相手打者を詰まらせて打ち取る」のがスタイルのエース。平田徹監督は「うちは及川のチーム」と厚い信頼を寄せる。

 昨秋の県大会では東海大相模、慶応戦を含む3試合で完投し、いずれも2桁奪三振を記録した。だが「東海大相模に2点、慶応に1点奪われた。勝利は取り返してくれた打撃陣のおかげ」と謙虚な姿勢を崩さない。

 この冬は、少ない球数でアウトを取るため、制球を磨き、球種も増やした。自身3度目の甲子園では「一番良いピッチングでチームをリードしたい」。

投手の引き立て役務める 山口海翔捕手(2年)

 昨秋の公式戦を終えた後、フィードバックとして部員同士でコメントを書き合った。「もっと投手に声をかけた方が良いのではないか」「もっとタイムを取ってもいい」--。元々積極的なタイプではないというが、チームメートの言葉が背中を押してくれた。

 対外試合が解禁された3月上旬。「思い切り腕を振っていいんだよ」。コントロールが乱れ始めた投手の元に駆け寄り、そう声を掛けた。

 「自分は投手の『女房役』。どんな配球をしたらカウントを取れるのかをしっかり考え、甲子園でも引き立て役になりたい」

中軸担う打線のキーマン 内海貴斗一塁手(2年)

 昨夏の甲子園を経験し、中軸を担う打線のキーマン。「バットを持ったら1球目」。高い出塁率をテーマに掲げ、打撃練習では1球目に集中力をかけてきた。

 昨夏は「先輩たちの力になりたいと、がむしゃらにバットを振っていた」と言う。今は打ち損じをなくして確実にミートすることを心掛け、フルスイングをする場面、長打ではなく単打を狙う場面、状況に応じて力の入れ具合を調整している。

 センバツに向け「いかに自分の間合いで勝負できるかが大事だ」と気を引き締める。「主将として勝ちにつながる打撃を目指す」

打撃の精度向上に手応え 度会隆輝二塁手(1年)

 昨夏の甲子園に代打で出場し、ヒットを放った。昨秋の公式戦はスタメンとして、8試合で13安打11打点、打率4割1分9厘と活躍。それでも「もう少し打てたのかな」と満足はしていない。

 この冬は打撃の精度を上げることを意識した。上半身を鍛え、打球が強くなったと手応えも感じている。ただ練習中のけがで一時チームを離れたことも。その間、毎晩のようにグラウンドや甲子園で野球をしている夢を見たという。

 「甲子園では元気いっぱいにプレーして盛り上げ、バッティングでチームに良い流れを引き寄せたい」

甲子園の目標「10盗塁」 庄子雄大三塁手(1年)

 高校入学直後の50メートル走のタイムは6秒00。平田徹監督から「チーム一の俊足」と期待されている。昨秋の県大会では俊足を生かし、相手守備陣の隙(すき)を突く積極的な走塁で得点につなげた。

 普段の練習から、盗塁を念頭に投手の癖を見抜くことを意識している。試合になればベンチから、相手投手がセットポジションから何秒で投球するかを数えるなどし、出塁した時に備えている。

 甲子園では「10盗塁」を目標に掲げる。「塁に出て、隙があればどんどんスタートを切りたい。相手を混乱させるような走塁を目指す」

強肩の守備で投手支える 津田啓史遊撃手(1年)

 中学3年の夏、世界少年野球大会に日本代表メンバーとして出場し、優勝した。その経験は今に大きく影響しているという。

 全国から選抜されたメンバーと短い期間で絆を深め、海外チームに勝利するため協力する。その経験を通じて意思疎通の大切さに気づいた。高校では打撃練習中、フォームが固まらず悩んでいる先輩にもアドバイスをするなど、チームメートの誰よりも率先してコミュニケーションをとるよう意識している。

 センバツに向け「強肩を生かしたプレーで投手を助け、守備から盛り上げていきたい」と意気込む。

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