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布施広の地球議

布施広専門編集委員が国際政治の真相に迫ります。

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米国の「怨念」とは?

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 1979年のイラン革命から40年。ある会合で国際政治が専門の渡辺靖慶応大教授のお話を聞いて、「米国の怨念(おんねん)」という言葉に興味をひかれた。「怨念」は通常イラン側が米国に対して使うと思い込んでいたからだ。

 革命の立役者・故ホメイニ師(最高指導者)は冷戦の真っただ中に「西(米国)でも東(ソ連)でもない」とイスラム至上主義を唱え、イランのイスラム教徒を「抑圧される者=被抑圧者(モスタザーフィン)」と規定した。

 米ソなどの大国が国際秩序を牛耳る中、イランのような国は絶えざる抑圧・搾取を受けてきたという趣旨である。だからホメイニ師が「大悪魔」と呼ぶ米国に対しては、特にイランの積年の恨みがあると考えるべきだろう。

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