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忘れられた高齢者

知的障害のある彼や彼女たちはどんな時代を、どう生きてきたのか。障害者の高齢化問題にいち早く取り組んできた「のぞみの園」を舞台に報告する。

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忘れられた高齢者

/3 入所契約は後見人が

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園内には、ここで生涯を終えた入所者たちの慰霊碑がある=群馬県高崎市で
園内には、ここで生涯を終えた入所者たちの慰霊碑がある=群馬県高崎市で

 <本人の成年後見人として次の者を選任する>

 2014年12月、群馬県高崎市の国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」で暮らす知的障害者で認知症の泰夫さん(67)=仮名=のため、一人の成年後見人が前橋家裁高崎支部によって選任された。1981年末に母を亡くし、天涯孤独になって33年。選ばれた社会福祉士は、泰夫さんにとって初めての成年後見人だった。

 泰夫さんが入所した71年当時、日本の障害者福祉は「措置制度」と呼ばれる時代だった。誰がどの施設を利用するかの決定権は地方自治体にあった。大きな岐路は03年春に来た。障害者本人の意思を尊重するという理念の下、本人や保護者が選んだ施設と利用契約を結ぶ仕組みが始まった。

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