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透析指針、都に逸脱認める 公立福生病院

東京都福生市の公立福生病院=本社ヘリから

 公立福生病院(東京都福生市)の人工透析治療を巡る問題で、透析治療をやめる選択肢を外科医(50)から提示されて亡くなった女性(当時44歳)について、立ち入り検査した都に対し、病院が「(末期的な容体に限って治療の中止を容認する)日本透析医学会のガイドラインから、かけ離れていた」と認めた。そのうえで「(現在のガイドラインは)厳しすぎる」と不満を漏らしているという。

 都は6日の立ち入り検査で、松山健院長や外科医、腎臓内科医(55)から事情を聴いた。その後、女性のカルテをはじめ関連資料の提出を受け、事実関係の確認を急いでいる。

 日本透析医学会はガイドラインで、透析治療を中止できる条件を(1)治療自体がかえって危険な場合(2)がんなどの合併症で全身状態が極めて不良な場合――に限定している。

 また、ガイドラインは医療チームが患者から情報を収集し、十分な情報を患者に提供することを規定。「倫理委員会や外部委員会などの助言が望ましい」としている。この点についても病院側は、チームで対応せず、倫理委員会などを開かなかったことを認めたという。都は再発防止策として、透析治療とは関係のない医師や、看護師、医療ソーシャルワーカーらでつくる「臨床倫理チーム」によるチェック態勢作りを指導。病院側も受け入れたという。

 これまで病院は「独断専行はなかった」などとするコメントを発表しただけで、記者会見を開いていない。都は医療法に基づき、記者会見を開いて説明責任を果たすよう病院を口頭で指導した。【矢澤秀範、斎藤義彦】

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