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余録

テレビゲーム・ブームのはしりであるインベーダーゲームが…

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 テレビゲーム・ブームのはしりであるインベーダーゲームが登場したのは約40年前になる。ほどなくゲーマーの間で攻めてくる敵が最下段に達すると、その攻撃が無効になることが知られるようになった▲「名古屋撃ち」とはこのプログラムの隙(すき)を突き大量得点するゲーム攻略法だった。名古屋はその発祥の地といわれるが、はっきりしない。また当時「裏技」と呼ばれたかどうかもよくは分からないが、その元祖ともいえる技ではある▲その後、プログラムミスなどにつけこんだゲーム攻略法をいう「裏技」はたちまち一般に広がった。大小の国語辞典に新語としては異例の早さで採録されたのも、表あれば裏ありの日本人の感覚にぴったりした言葉だったからだろう▲「裏技を見つけた気がして、全部取ろうと思った」。仮想通貨を保管システムから不正に引き出した疑いで警察に摘発された18歳の少年の供述という。ゲットしたのはゲームポイントではなく、1500万円相当の仮想通貨だった▲少年は発信元をくらます匿名化ソフトを用いて入力キーを連打し、相手サーバーに異常な負荷を与えて誤作動させたという。なるほど手口を見る限り、高度なサイバー攻撃というよりは、ゲームマニアの裏技探しに近い感覚のようだ▲不可解なのは他人の資産を預かりながら、やすやすと裏技で破られた業者のセキュリティーの甘さだ。現実と仮想のお金が入り交じり、ゲーム感覚のサイバー犯罪も横行するインベーダーゲームの40年後である。

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