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昭和史のかたち

近現代五つ目の天皇像へ=保阪正康

即位後の「朝見の儀」でお言葉を述べられる天皇陛下(中央)=1989年1月9日。「帝室論」を著した福沢諭吉(右上)の系譜を引く小泉信三(左上)から教育を受けた

先帝の意向と助言役の重み

 近現代日本にあって、代替わりはこれまで4回あり、今回の代替わりは5回目に当たる。わかりやすく説明すると、以下のような形である。

 (1)孝明天皇から明治天皇

 (2)明治天皇から大正天皇

 (3)大正天皇から昭和天皇

 (4)昭和天皇から現在の天皇

 そして今回である。すでに論じられてきたように、今回の代替わりは、先帝の崩御という形ではなくて生前譲位であり、悲しみと並行して新しい天皇の誕生を祝するといった複雑な流れではない。社会の空気もこれまでの代替わりとは異なっている。それだけに改めて天皇について論じる空気が生まれているし、天皇と国民の間がいかにあるべきかの論点も整理されていくことになるであろう。

 そうした論じ方の一法として、前述の4回の代替わりの内実を検証しながら、どのようなことがわかるのだろ…

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