第91回選抜高校野球
組み合わせ抽選 1回戦から好カード 神宮準V星稜-前々回準V履正社
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<2019 第91回センバツ高校野球>
第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の組み合わせ抽選会が15日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールであり、1回戦16試合の対戦カードが決まった。
昨秋の明治神宮大会準優勝の星稜(石川)と前々回準優勝の履正社(大阪)の対決は1回戦随一の好カード。明治神宮大会王者で初出場の札幌大谷(北海道)は、23年ぶり出場の米子東(鳥取)とぶつかる。過去優勝3回の広陵(広島)は、東北大会を制した八戸学院光星(青森)との顔合わせとなった。
21世紀枠の3校は熊本西が前回準優勝の智弁和歌山、富岡西(徳島)が大会最多タイの4回優勝を誇る東邦(愛知)、石岡一(茨城)は盛岡大付(岩手)とそれぞれ対戦。いずれも強力打線のチームに挑むことになった。
大会は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で23日に開幕し、休養日1日を含む12日間の日程。出場32校の甲子園練習は18日から3日間行われる。【安田光高】
両監督「ロースコアの接戦に」
○…3季連続出場で優勝候補の星稜は、過去5年間で準優勝2回の履正社との強豪対決になった。主将・山瀬は「強豪に当たっちゃったなという感じ。でも、初日に合わせて調整してきたので」と前向き。8強に入った前回は初戦最後の登場で、次戦以降が連戦になっただけに、試合間隔に余裕のある組み合わせにホッとした様子だった。星稜は右腕・奥川、履正社は左腕・清水と好投手を擁しており、星稜・林監督と履正社・岡田監督は「ロースコアの接戦になる」と口をそろえた。履正社の主将・野口は「奥川投手は完璧に近い。球を見ていくと簡単に追い込まれるので、積極的に振っていきたい」と攻略策を練っていた。
東邦、最多Vへ意欲
○…単独最多5回目の優勝を狙う東邦は富岡西と当たる。森田監督は21世紀枠校との対戦に「初めて」といい、相手について「(今大会出場選手中)最高打率の選手がいるとか。何も分からない」と首をかしげた。それでも、大会の目標は「優勝しかないと思ってやる」ときっぱり。チームの最後の優勝は平成の始まった第61回大会(1989年)で、主将でエースの石川も「平成最初に優勝したので、平成最後も自分たちが締めくくりたい」と宣言。初戦で勢いに乗りたい。
市立校対決で開幕
○…開幕カードは市立校対決となった。市和歌山は初出場だった第36回大会(1964年)以来の開幕試合。主将・米田は「避けたかった」と苦笑しつつ「同じ公立校として負けられない。うちは投手中心の守りのスタイルで接戦を勝ちたい」と力を込めた。一方、2回目の出場の呉は2年前も開幕試合に登場して延長戦を制しており、中村監督は「観客が多いし、一番いい雰囲気でできる」と余裕の表情。「接戦をものにしたい」と相手と同じ試合展開を思い描いていた。
左腕の攻略に自信
○…22年ぶり出場の春日部共栄は高松商の技巧派左腕・香川の攻略に自信を示した。昨秋の関東大会2回戦で横浜の好左腕・及川を打ち崩しており、植竹監督は「うちは左打者が多いが、左投手を苦にしない」と豪語した。チームは1993年夏の甲子園で準優勝したが、近年は埼玉勢の中で第85回大会(2013年)優勝の浦和学院、17年夏の甲子園を制した花咲徳栄などの陰に隠れている。主将・石崎は「昔は埼玉といえば、春日部共栄だった。もう一度、強いところを見せたい」と巻き返しを誓った。
「まずは初戦突破」
○…札幌大谷の主将・飯田は「初戦の相手が決まって気持ちが高まってきた」と晴れやかな表情。昨秋は公式戦12戦無敗を誇ったが、「勢いだけで勝った」と受け止め、計17失策の守備陣をひと冬かけて立て直してきた。昨秋の明治神宮大会に続く「全国制覇」も期待されるが、「甲子園は初めてなので、まずは初戦突破」と目標を掲げて「米子東を研究したい」と気持ちを引き締めた。選手56人の札幌大谷に対し、米子東は16人。主将・福島康は「まとまって戦い、後半勝負に持ち込みたい」と必勝を期した。
◆Aゾーン
好投手がズラリ
好投手が集まった。星稜-履正社は最大の注目カード。星稜の右腕・奥川は最速150キロの直球を内外角に制球良く投げ分け、完成度が高い。昨秋の近畿大会4強の履正社は公式戦10試合で11本塁打と長打力があり、今大会ナンバーワン投手との対決は見ものだ。
春日部共栄はエース右腕で4番の村田の出来が鍵を握る。最速147キロを誇り、打撃でもミート力がある。四国王者の高松商の左腕・香川は多彩な変化球を武器に粘り強い投球が身上。習志野の右腕・飯塚は救援として安定感がある。呉の右腕・沼田仁は昨秋9完投とスタミナ豊富だ。
◆Bゾーン
投打に見どころ
横浜の左腕・及川は最速153キロの直球を主体に三振を量産する。打率3割7分5厘の明豊打線は速球に強く、手堅い攻撃もできて重圧をかける。
昨秋の近畿大会王者の龍谷大平安は水谷、奥村の中軸を中心にしぶとい。最速148キロの直球を持つ津田学園の右腕・前は辛抱強く投げられるか。
札幌大谷は長身右腕・西原と右横手・太田を擁し、投手力が強み。米子東は力強いスイングで対抗したい。盛岡大付は打線につながりがあり、機動力もあって得点力が高い。石岡一は最速147キロ右腕・岩本がどれだけ踏ん張れるかが鍵だ。
◆Cゾーン
地区王者が4校
昨秋の地区大会優勝校が4校入った。中国大会優勝の広陵は右腕・河野、左腕・石原ら投手層が厚い。東北王者の八戸学院光星は中軸の武岡、近藤の勝負強さが光る。両校とも昨夏に続く甲子園出場で経験値も高く、好勝負が期待される。
東海大会を制した東邦は出場校トップのチーム打率3割8分6厘と強力打線。富岡西の右腕・浮橋は打ち気をそらす投球をしたい。
九州大会優勝の筑陽学園は右腕・西舘らの継投でしのぐ。福知山成美も右腕・小橋が打たせて取るタイプで、投手戦になりそう。山梨学院と札幌第一の強力打線対決も注目だ。
◆Dゾーン
桐蔭、光る攻撃力
昨秋の関東大会優勝の桐蔭学園は3番・森が長打力と勝負強さを兼ね備えた左の好打者。4番・上川、5番・川久保も勝負強い。攻撃力で劣る啓新は投手陣の奮闘が不可欠。右上手のエース・安積から右横手・浦松への継投がポイントだ。
智弁和歌山は打線に切れ目がなく、集中打で大量点を取れる。熊本西はノーサインでの盗塁など積極的に仕掛けて先手を取り、活路を見いだしたい。明石商は完投能力のある中森、宮口の両右腕を擁し、国士舘は白須、山崎の両右腕の継投が基本。ともに打線がしぶといだけに、粘り強い投球が求められる。
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