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最後まで難解な戦い 熱戦制しタイトル防衛 井山5冠維持

対局を振り返り、記者の質問に答える山下敬吾九段(右端)=新潟県南魚沼市で2019年3月15日、最上聡撮影
激戦を制して棋聖を防衛し、対局を振り返る井山裕太棋聖=新潟県南魚沼市で2019年3月15日午後9時13分、最上聡撮影

 囲碁の第43期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)の第7局が14、15両日、新潟県南魚沼市で打たれ、15日午後8時51分、313手で井山裕太棋聖(29)が挑戦者の山下敬吾九段(40)に白番6目半勝ちし、4勝3敗でタイトルを防衛した。井山は大熱戦を制して棋聖7連覇、辛くも5冠を維持した。

     井山と山下の7大タイトル挑戦手合での対戦は、昨年末の天元戦に続き、史上最多を更新する12回目となった。今回、第4局まで1勝3敗と追い込まれた山下は第5局、第6局を連勝してフルセットに持ち込み、2013年に井山に名人を奪われて以来、6年ぶりの7大タイトル復帰まであと一歩に迫ったが、及ばなかった。

     井山は昨年の名人戦(対張栩九段=現名人)に始まり、王座戦(対一力遼八段)、天元戦(対山下九段)、棋聖戦(同)と7大タイトル4戦連続でフルセットの戦いを強いられた。名人戦は落としたが、その後の3戦は踏みとどまった格好だ。

     しかし、井山は棋聖戦第6局に勝利目前からの失着で敗れ「対局直後はダメージが大きかった」と認めるなど、苦難の道が続いた。この第7局も難解な戦いが最後まで続き、控室の形勢の読みも二転三転する死闘となった。山下が白の超大石を取る展開になったが、井山はその代償に地を稼いで、勝利をたぐり寄せた。

     井山は「昨年の碁聖戦以降、ずっと苦しい番勝負が続いていて、何とか踏ん張れているというのが実感」と振り返り、「このような厳しい状況の経験を今後に生かせれば」と前を向いた。井山は週明け18日からは、日本発の国際棋戦「ワールド碁チャンピオンシップ」に出場する。現在、十段の防衛戦が進行中で、そして5月からは8連覇のかかる本因坊戦が控える。「国内外強敵ばかりで、厳しい戦いが続くが、自分を信じて戦っていきたい」と抱負を述べた。

     一方、第6局を粘り強い戦いで拾い、この第7局もぼやきとも言えぬ嘆きを口にして、苦しみながらも優位に立つ局面をつくった山下は「チャンスがきたかという局面もあったが、後半がひどかった。シリーズ全体を通じ、形勢判断の正確さを欠くところがあった。第6局を勝たせてもらい、最終局までたどり着けたが残念です」と振り返った。【最上聡】

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