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荒川洋治・評 『二十六人の男と一人の女 ゴーリキー傑作選』=ゴーリキー著、中村唯史・訳

 (光文社古典新訳文庫・907円)

行き届いた人間観察、美しい会話

 戯曲「どん底」で知られるロシアの文豪マクシム・ゴーリキー(一八六八-一九三六)の初期・中期の代表的短編を収める待望の新訳。人生の転変と、奥底に流れるものを照らす。

 ゴーリキーはヴォルガ河中流の都市ニジニー・ノヴゴロドの生まれ。早くに両親を亡くし、貧困のため小学校を一年で退学。一一歳から二〇代初めまでロシア各地を放浪。皿洗い、パン焼き職人、汽船の見習いコック、絵師の弟子などをして帝政ロシア末期の下層社会の生活を体験した。本書の四編は、その経験と見聞にもとづく。

 一八九九年発表の「二十六人の男と一人の女」(副題「ポエム」)は、カザン市でパン職人をした体験による…

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