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経済 事故から8年 あいまいな原発の行方

廃炉作業が進められている福島第1原発の1号機(手前)から4号機=福島県大熊町で2019年2月14日、本社ヘリから手塚耕一郎撮影

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柳原美砂子やなぎはらみさこ 毎日新聞まいにちしんぶん 経済部けいざいぶ副部長ふくぶちょう

 東日本大震災ひがしにほんだいしんさいから8ねんがたちました。あのとき、東京電力とうきょうでんりょく福島ふくしまだい原子力発電所げんしりょくはつでんしょおおきな事故じここし、いまもふるさとにかえれないひとたちがたくさんいます。

     事故じこあと全国ぜんこくのほかの原発げんぱつ次々つぎつぎ運転うんてんめました。またおおきな地震じしんなどがあっても事故じこきないよう、安全対策あんぜんたいさく工事こうじをすることにしたからです。その安全あんぜんかどうかのテストに合格ごうかくしてふたた運転うんてんはじめたのは、5原発げんぱつの9です。

     一方いっぽうで、もう運転うんてんをやめる原発げんぱつえています。東京電力とうきょうでんりょく以外いがいでも、7原発げんぱつ11運転うんてんせずにこわすことをめました。ふるくなっていて、安全対策あんぜんたいさく工事こうじにたくさんのおかねがかかるからです。

     運転うんてんする原発げんぱつえないのに、政府せいふはこれからも発電はつでんの「主力選手しゅりょくせんしゅ」として原発げんぱつたよるつもりです。2030ねん電気でんきやくわり原発げんぱつでまかなう計画けいかくてています。でも、それには原発げんぱつを30程度ていどうごかさなければなりません。いま、9しか運転うんてんしていないことをかんがえると、むずかしそうです。

     じゃああたらしい原発げんぱつつくるのかというと、政府せいふはあいまいにしたままです。おおきな事故じこがあっただけに、国民こくみんあいだ反対はんたい意見いけんつよいからです。

     そして、太陽光たいようこう風力ふうりょくなどの再生可能さいせいかのうエネルギーも「主力選手しゅりょくせんしゅ」にしようとしていますが、あらたにたか目標もくひょうかかげたりはしていません。これから原発げんぱつ再生可能さいせいかのうエネルギーのどちらを重視じゅうししていくのか、どっちつかずになっているのです。

     原発げんぱつからる「かくのごみ」をどう処分しょぶんするのかも、解決かいけつしていません。一方いっぽうで、再生可能さいせいかのうエネルギーにも、天気てんき時間じかんたいによって発電はつでんできないといった弱点じゃくてんがあります。将来しょうらい電気でんきをどうやってまかなっていくのか。政府せいふわたしたちも、正面しょうめんからかんがえなければならないときています。


     経済部けいざいぶで、省庁しょうちょう銀行ぎんこう、メーカーなどの取材しゅざい担当たんとう趣味しゅみ散歩さんぽ山歩やまあるき。学生時代がくせいじだい少林寺拳法しょうりんじけんぽうをやっていました。1973年福岡県生ねんふくおかけんうまれ。好物こうぶつは、博多はかたではなまべることがおおいサバ。

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