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平野歩夢、スケボー参戦で即3位! 日本初“夏冬メダル”への歩みが始まった(スポニチ)

スケートボード 日本オープン・パーク大会(2019年3月16日 藤沢市鵠沼海浜公園スケートパーク)

 冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプ(HP)で14年ソチ、18年平昌大会と2大会連続銀メダルの平野歩夢(20=木下グループ)が、20年東京五輪へ快調に滑り出した。予選を64・3点の3位で通過すると、決勝は2回目のトライで66・87点をマークして3位になった。雪上だけでなく陸上でも抜群の存在感を見せつけ、日本初となる夏冬五輪メダルへの歩みが始まった。

     1150人の観衆の熱視線と大歓声を浴び、平野はスケートボードを心から楽しんでいた。「スノーボードでも、ここまで日本で盛り上がることはない」。決勝で高さのあるトリックを次々に決め、66・87点をマークして3位に。「十何年ぶりとかかな」と記憶があいまいになるほどのブランクを挟んでのスケートボード参戦。「まさか3位になれるとは思わなかった」と笑みを浮かべた。

     スノーボードをメインに活動してきたため、スケートボードの練習を本格的に行ったのはここ1、2カ月という。雪上では世界トップクラスだが、この日優勝した笹岡ですら昨年の世界選手権14位。「みんなうまい。海外には何倍も上のレベルの人がいる」。平野は自身の現在地を正確に把握する一方、仕上がりはまだ「30くらいかな」と言う。低い数字は、そのまま伸びしろの大きさだ。

     ソチ、平昌とスノーボードで2大会連続銀メダル。初めてスケートボードが実施される東京五輪への挑戦は、自身の成長のためでもあり、後進の道を切り開くためでもある。「二刀流で夢を持ってチャレンジしてくれる子が、少しでも増えればいいというのがきっかけ」。似て非なる競技へのアタック。ケガのリスク、重圧に加えて大きな責任感を背負ってボードに乗る。

     今大会と地元・新潟県村上市での日本選手権(5月)を合わせて上位3人に入れば、国内統括団体の日本ローラースポーツ連盟の強化候補選手に。国際大会への派遣メンバーとなり、東京五輪へ道はつながる。「人が経験できないところを前を向いて走っている。強くなるための気持ちに今まで以上になっている」。東京で雪の王者、ショーン・ホワイト(米国)との再戦、そして日本初の夏冬メダルへ。壮大な夢に向かって、力強く歩み始めた。

     ◆平野 歩夢(ひらの・あゆむ)1998年(平10)11月29日生まれ、新潟県村上市出身の20歳。4歳でスケートボードとスノーボードを始め、15歳で出場した14年ソチ五輪スノーボードHPで冬季五輪の日本人史上最年少の表彰台となる銀メダルを獲得。18年平昌五輪でも同種目で銀メダルを獲得した。日大スポーツ科学部に在籍。1メートル65、50キロ。

     《東京五輪への道》 ストリート、パークともに男女各20人で1カ国最大3人が出場可能。10月以降の世界選手権上位3人が出場権を獲得し残りが五輪ポイントでの出場となる。両種目とも最も多くのポイントが得られるのは世界選手権でストリートはプロツアーのSLSが次に格が高いが、パークは該当大会が未定となっている。今大会と5月の日本選手権(新潟・村上市)の2試合の合計ポイント上位3人が国際大会に派遣される。

     《父称賛「上出来」》 日本スケートボーディング連盟の副代表理事で平野の父の英功氏は、「ハッピーエンドじゃないものを覚悟して臨んだ大会。次のステップが踏めると思ったんじゃないか」とねぎらった。スノーボードとスケートボードの二刀流。父の目には愛息の苦悩が映り「近づくにつれて不安もあったんじゃないかな。上出来。凄く頑張った」と話した。

     《代表監督も評価》 日本代表の西川監督は「今日(16日)は自分がやれることを目いっぱいやった。難度を上げてくれば無敵になる。世界のトップにいける」と平野の可能性を高く評価した。スノーボードの五輪銀メダリストが東京五輪の代表争いに参戦。「今までトップだったスケートボードのトップの連中もプレッシャーを受ける。脅威というよりは“来たな”と思っているんじゃないか。全体のレベルアップが見込める」と話した。

     ▼優勝笹岡建介 出る以上は優勝したい気持ちがあった。(平野と一緒に)仲良く練習できていた。楽しい大会だった。(昨年の日本選手権覇者は貫禄の優勝)

     《競技方式》 パークは深さや角度などが異なるくぼ地のコースでさまざまなトリックを繰り出し、難易度や独創性などをもとに採点される。今大会は男女とも予選は40秒で2回トライして得点の高い方を採用。男子は上位8人、女子は上位5人が決勝に進出し、決勝は40秒3トライで最も高い得点で争う。(スポニチ)

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