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シナイモツゴ保護活動に学ぶ ミニシンポ通じ視野広め、持続性模索 /宮城

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 希少な淡水魚、シナイモツゴの保護や生息環境の保全を、大崎市鹿島台のNPO法人が続けている。これまでも何度か取材してきたが、2月に開かれた「ミニシンポジウム」からは、実践活動するだけでなく、取り組みを検証し、新たな研究成果を学ぼうとする姿勢も伝わってきた。【山田研】

 シナイモツゴは旧鹿島台村などに広がっていた品井沼(後に干拓)で採取された個体が1930年、新種として登録された。その後、外来魚の侵入などで県内では絶滅したとされたが、93年に鹿島台のため池で再発見され、NPO法人「シナイモツゴ郷の会」を中心に保護や繁殖に取り組んでいる。それでも環境省のレッドリストで「ごく近い将来に野生での絶滅の危険性が極めて高い」とされる1A類。以前、小学生が育てた稚魚の放流を取材した時は「詳しい場所を書かないで」と頼まれた。「密漁」を防ぐためだ。

 ミニシンポで、大阪経済法科大の川崎成吾准教授は魚類の系統分類学の立場から進化の過程や分布の変化などを説明。その上で「東日本の里山に広くすんでいた魚が開発など人の活動で絶滅危惧になったが、生き残ってこられたのも里山を守る人の活動による」と同会を評価した。東北大女川フィールドセンターの池田実准教授は、水中のDNA(デオキシリボ核酸)を分析し、そこにどの種類の魚類やザリガニなどの生物がいるかを解明する…

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