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東京・公立福生病院 透析中止、手続き軽視 女性に判断「丸投げ」/医療チーム・倫理委なし

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 公立福生病院(東京都福生市)の人工透析治療を巡る問題で、病院の一連の行為は、都の立ち入り検査の結果、日本透析医学会のガイドラインに照らした手続きを軽視していたことが浮き彫りになってきた。透析治療の継続か中止かを患者に選ばせる手法にも問題があったという指摘が出ている。

 病院の外科医(50)と腎臓内科医(55)は毎日新聞の取材に、昨年8月に亡くなった女性(当時44歳)に対する治療中止という選択肢の提示を「適正な医療」と断言。中止の選択肢を示さずに導入・継続している透析医療界を批判した。

 学会のガイドライン(2014年)は治療中止の条件を(1)治療自体がかえって危険な場合(2)がんなどの合併症で全身状態が極めて不良な場合--という終末期に限定している。外科医らは「透析を受けない権利を患者に認めるべきだ」と主張。都の立ち入り検査でも女性の容体がガイドラインから「かけ離れている」と認めたうえで、「厳しすぎる」とガイドライン自体を批判したという。また、外科医は「透析患者は『終末期』だ」…

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