メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

プーチンのロシア

ウクライナ危機5年/1(その2止) 地域分断に嘆く住民 ドネツク境界「厳戒」

 

 ウクライナ東部ドネツク州と隣接するルガンスク州では、それぞれ親露派勢力が2014年春から実効支配する。ウクライナ政府と翌年2月、一度は停戦で合意したが、なし崩し的に戦闘が再発。今でも局地的な戦いが続き、かつて一つの国で暮らしていた住民同士が兵器を向け合っている。

     ◇

 運転席横のダッシュボードには、たばこの箱が幾つも入れられている。車を止める度、男性のタクシー運転手は警備兵に箱を手渡す。別の地点ではウクライナの通貨フリブナ紙幣を右手に忍ばせ、握手し賄賂を渡した。そうやって他の車に先立って通してもらったり、チェック無しで通過させてもらったりしていた。中には、コーラ飲料を警備兵に手渡しながら「境界」を越えていく運転手もいた。

 ドネツクの親露派勢力(ドネツク人民共和国)が実効支配する領域に入るルートの一つは、州南部の港湾都市マリウポリと最大都市ドネツクを結ぶ幹線だ。約100キロの道中には、ウクライナ政府と親露派がそれぞれ税関を置き、幾つもチェックポイントを設けている。運転者が「気配り」する対象は、ウクライナ政府側だろうが、親露派側だろうが変わらなかった。

この記事は有料記事です。

残り1670文字(全文2157文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「自粛要請知らなかった」出歩く若者も 福岡・天神コア「すごい人で驚いた」人も

  2. たばこを吸っていると新型コロナで重症化しやすいのは本当か 専門家が警告する

  3. 新型コロナ不況になぜ1人20万の給付金が必要なのか 反緊縮・経済学者の提言を読む

  4. 「NY封鎖」猛反発受け撤回 トランプ氏また迷走 死者2000人突破で焦る大統領

  5. 新型コロナで都市封鎖は実行されるのか 小池都知事「ロックダウン」警告の真意

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです