メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

俳句月評

「平成」を超える力=岩岡中正

 改元も目前だが、俳句における平成については、「俳句界」が既に一昨年十二月号で「平成俳句検証」を特集している。それは渡辺誠一郎のまとめのように、高齢者と女性の活躍と震災詠に代表される時代だった。

 また、たしかに平成は戦争はなかったが、それは「手ごたえのない平和」(加藤かな文)であり、その底に「不穏さ」(関悦史)がひそむ時代だった。この不穏さには、生活への漠然たる不安だけでなく、私たちが大震災や原発事故に一瞬見てしまった「戦場」もあるだろう。茨木和生は<八月の赤子はいまも宙を蹴る>(宇多喜代子)の句をあげて、「赤子を含めて戦争の犠牲となったことを忘れないために」とコメントしたが、平成後の俳句には、この戦争を忘れない力と、平成の「不穏さ」や不条理に向き合っ…

この記事は有料記事です。

残り496文字(全文826文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「カスハラ」労災10年で78人、24人が自殺 悪質クレーム対策急務

  2. ドレスコード違反? 「違和感」招いた安倍昭恵氏の即位礼の衣装とは

  3. 和歌山・御坊祭 暴力団トップ寄贈の旗掲げる「分かっていたが…」「注意するのも…」

  4. 映画「宮本から君へ」への助成金取り消し 公益性理由、要綱改正も

  5. 「前代未聞」元看護助手「自白維持」の上申書書かされる 滋賀・病院患者死亡

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです