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俳句月評

「平成」を超える力=岩岡中正

 改元も目前だが、俳句における平成については、「俳句界」が既に一昨年十二月号で「平成俳句検証」を特集している。それは渡辺誠一郎のまとめのように、高齢者と女性の活躍と震災詠に代表される時代だった。

 また、たしかに平成は戦争はなかったが、それは「手ごたえのない平和」(加藤かな文)であり、その底に「不穏さ」(関悦史)がひそむ時代だった。この不穏さには、生活への漠然たる不安だけでなく、私たちが大震災や原発事故に一瞬見てしまった「戦場」もあるだろう。茨木和生は<八月の赤子はいまも宙を蹴る>(宇多喜代子)の句をあげて、「赤子を含めて戦争の犠牲となったことを忘れないために」とコメントしたが、平成後の俳句には、この戦争を忘れない力と、平成の「不穏さ」や不条理に向き合っ…

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