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特集

「没後130年 河鍋暁斎-鬼才!Kyosai!-」展 万象を活写、無二の筆 来月6日から兵庫県立美術館

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 幕末から明治前半にかけて活躍した絵師、河鍋暁斎(きょうさい)(1831~89)の幅広い画業について紹介する展覧会「没後130年 河鍋暁斎 -鬼才!Kyosai!-」が4月6日、神戸市中央区の兵庫県立美術館で開幕する。狩野派に入門して画技を磨き、伝統的な花鳥画も、戯画や幽霊画もこなし、国境や時代を超えて語り継がれる鬼才。残された下絵や写生も含む約200点で、激動の時代を生き抜いた画家の姿を現代に浮かび上がらせる。【伊地知克介】

激動する時代を自在に

暁斎は、浮世絵師の歌川国芳に学んだ後、狩野派に入門して伝統的な技法も身につけた。「花鳥図」はそうした技術の確かさを示している。

 暁斎の曽孫に当たる河鍋暁斎記念美術館(埼玉県蕨市)の河鍋楠美館長は「暁斎は狩野派の絵師、というのが河鍋家での認識だった」と証言。どんな画題にも対応した多様な作品世界を支えたのは、伝統的な技術を真摯(しんし)に学び続けた姿勢だったことがうかがえる。

 作品は掛け軸や屏風(びょうぶ)、絵馬などさまざまな種類があり、幕末から明治時代にかけての美術シーンのあり方も考察できる展示になっている。そんな中でも成田山霊光館に残された奉納額「大森彦七鬼女と争う図」は、筋肉の表現などが現代の絵画や漫画にも通じるダイナミックさが見どころだ。

 また、他の絵師や書家と共作した「書画会の図」では、多くの人が画家と書家を囲んで作品を描かせようとしている様子を見ることができ、当時の文化状況も見て取れる楽しさがある。

河鍋暁斎記念美術館には、画稿や写生など約2200点の下絵類が収蔵されている。その一部が展示されることで、豊かな芸術世界を作り出したプロセスを確認できそうだ。写生を重んじた画家の「目」の鋭さも感じることだろう。

 残された絵日記などから、暁斎は探検家や外国人など、多くの人々と交流していたことがわかっている。その人脈・ネットワークから多くの作品が生み出された。

 激動する時代を生きた人らしく、世界情勢などの知識も積極的に吸収する絵師でもあった。「九尾の狐図屏風」は一見、伝説の妖怪をとらえようとする男たちを描いた絵だが、「えさ」に使われているのは日本の象徴

である富士山。「九尾の狐は欧米の国々を指していて、当時の日本の置かれた状況を表した絵と考えられる。何度も見返して読み解ける暁斎作品の面白さを感じてほしい」と河鍋館長は話す。


会期    4月6日(土)~5月19日(日)

      =前期(4月29日まで)と後期(4月30日から)で一部の作品を展示替え。月曜(4月29日と5月6日をのぞく)と5月7日休館。

会場    兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1の1の1)

      電話078・262・0901

主催    兵庫県立美術館、毎日新聞社、朝日放送テレビ、神戸新聞社

後援    公益財団法人伊藤文化財団、兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会

特別協力  公益財団法人河鍋暁斎記念美術館

監修    河鍋楠美

協賛    野崎印刷紙業、TKG Foundation for Arts & Culture

記念講演会 4月7日午後2時、ミュージアムホール。河鍋暁斎記念美術館理事長・館長、河鍋暁斎曽孫の河鍋楠美氏による「河鍋暁斎のすべて」。当日先着250人。聴講無料だが、本展観覧券が必要。


前売り観覧券販売中

一般1200(1400)円▽大学生800(1000)円▽一般2枚セット券2000円=チケットぴあ(Pコード769-503)、ローソン(Lコード57170)などで4月5日まで販売。カッコ内は当日料金。70歳以上は当日700円(前売りなし)、高校生以下無料。

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