ホントは優しい「ロックンロール」 内田裕也さん、孤軍奮闘の美学貫き

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樹木希林さんの葬儀会場に入る内田裕也さん=東京都港区で2018年9月30日午前9時5分、和田大典撮影
樹木希林さんの葬儀会場に入る内田裕也さん=東京都港区で2018年9月30日午前9時5分、和田大典撮影

 自ら口に出す「ロックンロール」「シェキナベイベー」が合言葉。世間をにぎわせたことも多々あった。そしてコワモテ。なのに別居が続いた奥様、樹木希林さんと離婚はせず、娘婿は本木雅弘さん。かわいい孫もいる……。内田裕也さんの一般のイメージはそんな感じだろうか。

 内田さんの晩年、吉本興業などが2014年から開く京都国際映画祭でお話を聞くことができた。すでに白髪の長髪で、ステッキを持ち、「何かあればこれで殴られるかもしれない」などとちらり、頭によぎったが、そんなことはない。取材したことのある記者なら、内田さんが実に優しい語り口調で、人と会い話すのが好き。そしてそのパーソナリティーに引き込まれる魅力に気付かされたことだろう。

 この時に上映された、1986年公開のマスコミ報道をテーマにした映画、滝田洋二郎監督「コミック雑誌なんかいらない!」の主役、キナメリ(マガジンハウスの木滑良久さんから取ったのだろう)は、今も昔も続く報道批判を見事に皮肉った。

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