五輪役職、退任表明 外圧、竹田氏に引導 IOC、リスク回避
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東京五輪・パラリンピック招致を巡る不正疑惑は、ついに日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)の退任に発展した。18年務めたJOC会長を6月で降り、7年続けた国際オリンピック委員会(IOC)委員からも退く。竹田氏は一貫して潔白を主張するが、外圧に押し切られた格好だ。竹田氏が去っても疑念は残ったままで、1年4カ月後に迫った大会に向け「火種」を抱えたままカウントダウンは進む。
竹田氏がJOC理事会で自ら「退任」を切り出す数時間前、東京・霞が関で政府関係者が声を潜めた。「退任のボタンを押したのはIOC。表には決して出てこないけどね。間違いない」。退任の道筋をつけたのがIOCだと証言する関係者は一人ではない。
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