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論点

統計不正問題

竹村彰通氏

 政府統計への信頼が揺らいでいる。賃金や労働時間の動向を調べる厚生労働省の「毎月勤労統計」で長年、不正調査が続いていたことが表面化し、他にも不適切な統計の扱いが確認された。ずさんな統計は国民の政治・政策不信につながりかねない。データを軽視する政治の問題点を考える。

 日本では第二次世界大戦中、誰も正確な戦況を把握できないほど、データが粉飾、あるいは隠蔽され、都合の良い数字だけが取り上げられた末に敗戦した。データをずさんに扱ってきた過去の反省から、戦後、日本の統計はかなり改善された。

 しかし、国内の大学には統計の専門学部がなく、統計の専門性が評価されてこなかった。「社会人になって、必要になったら勉強すればいい」という位置づけだ。大学院出の統計専門家が重用されている欧米とは状況が異なる。

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