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ウクライナ侵攻

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ウクライナ危機5年/4 大橋が封じ込めた海

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昨年開通したケルチ大橋。並走する鉄橋(左)の建設も進んでいる。右はアゾフ海。奥にクリミア東端のケルチがうっすら見える
昨年開通したケルチ大橋。並走する鉄橋(左)の建設も進んでいる。右はアゾフ海。奥にクリミア東端のケルチがうっすら見える

 目をつぶっていると、車が橋の上を走っているのが分からないほど振動が小さい。ウクライナ南部のクリミアから眺めれば、橋の右手が黒海、左手には内海に当たるアゾフ海がうっすら見える。クリミア東端のケルチとロシア南部クラスノダール地方を結ぶケルチ大橋から見える光景だ。

 2018年5月に完成した全長18キロの橋は、ロシアがクリミア統治に力を入れる象徴とされている。開通式ではプーチン大統領自身がトラックのハンドルを握った。半年で350万台が通行し、並走する鉄橋も年内の完成を予定している。クリミアの住民にとってロシア本土と結ぶ文字通りのライフラインが生まれた。

 だがウクライナ本土から眺めると、ケルチ大橋は全く別の存在として見えてくる。無数の橋脚が建てられた結果、ケルチ海峡を航行できるルートが少なくなった。最も高い地点でも水面から橋まで35メートルに過ぎず、航行できない船舶が出ている。

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【ウクライナ侵攻】

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