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記者の目

トヨタにみる「変わる春闘」 「ベア非公表」には課題も=小倉祥徳(中部報道センター)

「話し合い」を重視するトヨタ自動車の春闘の労使交渉には、豊田章男社長以下経営側約120人と労組側約230人が勢ぞろいする=2018年5月9日、玉城達郎撮影

 2019年春闘で主要企業の回答が出そろった。国内最大のトヨタ自動車では、平均賃上げ額は月1万700円で前年を1000円下回った。水準以上に注目されたのが、賃金を底上げするベースアップ(ベア)を非公表としたことや、一律の賃上げでなく意欲や成果に応じて重点配分する方針で労使が合意したことだ。今年の「変わる春闘」を象徴したが、既に賃金が高水準で、労使の一体感が強いトヨタだからできた面も強く、こうした「トヨタ方式」が他企業に広がることには課題もあると感じている。

 「トヨタを絶対に死なせるわけにはいかない」「従業員は家族。答えは出なくても、ともに悩み、打開策を模索していきたい」。愛知県豊田市のトヨタ本社内で13日午前に行われた会社回答の席上、豊田章男社長は、こんな言葉で労使結束を呼びかけた。

 「話し合い」を重視するトヨタの労使交渉は極めてユニークだ。会議室には豊田社長以下経営側約120人、西野勝義委員長以下労組側約230人、計350人が勢ぞろいする。2月半ば以降週1回行われるが、回答日以外は具体的な賃上げ水準は一切議論しない。ウソでないことを証明しようと、今年からは同社サイトで、交渉の一部の様子を映像付きで公開した。

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