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人工知能(AI)を搭載し、大規模な石油コンビナート火災などに対応する消防ロボットシステムが今春、千葉県市原市に導入される。総務省消防庁が5年がかりで民間企業や大学と開発した。導入は全国初となる。
コンビナート火災では、現場に消防隊員が近づけない可能性があるため、地上と上空から状況を確認する地上走行タイプとドローンタイプの「偵察・監視ロボ」2機の情報を基に、放水場所へのルートを指令システムが自動で提案。ホース先端を装着した「放水砲ロボ」と「ホース延長ロボ」が地上から現場に向かう。放水の角度は風向きなどからAIが判断する。
消防庁によると、遠隔操作できる放水ロボは既にあるが、複数のロボが協力して活動したり、行動経路や放水先を自ら判断したりするタイプは初めて。指令システムがある搬送車両から最大で約300メートル離れた現場でも放水でき、消防隊員の被災リスクを軽減できる。研究・開発費は総額約13億8000万円。
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