メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

経済観測

透析中止問題と医療の課題=中央大教授・宮本太郎

 公立福生病院で人工透析をやめた患者が多数亡くなっていたことが分かった。この事件の報道に接して危惧を覚えるのは、透析をやめるという選択肢を患者に示した病院側の、その言葉の端々にうかがえる妙な「自信」である。私には死ぬことを選ばせてあげたと言わんばかりに聞こえる。

 この自信はいったいどこから来るのだろうか。今日の日本に広がるある種の「空気」を読んでいることから来ているのではないか。

 超高齢社会の到来のなか、当事者も望まない終末期医療に膨大な医療費がつぎ込まれていると盛んに言われる。たとえば、経済産業省が2017年に発表したプロジェクト報告「不安な個人、立ちすくむ国家」には「人生最後の1カ月に莫大(ばくだい)な費用をかけてありとあらゆる延命治療が行われる現在。どんな人生の最期を迎えたいですか」とある。最近では、若手論者が文芸誌で終末期医療を保険診療から外せばすむと発言して論議…

この記事は有料記事です。

残り312文字(全文703文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 真面目なラブホテル苦境 給付金もGoToも対象外 「推奨されていい」はずなのに

  2. ORICON NEWS BUMP OF CHICKEN・直井由文、不倫報道を謝罪「心よりお詫び申し上げます」[コメント全文]

  3. 案里被告から電話、30万円「あれ、なかったことで」 広島県議証言 東京地裁

  4. 「僕が駅を利用しない方がもうかるのか」 疎外感訴える障害者 無人駅巡りJR九州提訴へ

  5. 大坂なおみ選手起用「かわいさ」狙った広告に集まった批判 その背景は

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです