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経済観測

透析中止問題と医療の課題=中央大教授・宮本太郎

 公立福生病院で人工透析をやめた患者が多数亡くなっていたことが分かった。この事件の報道に接して危惧を覚えるのは、透析をやめるという選択肢を患者に示した病院側の、その言葉の端々にうかがえる妙な「自信」である。私には死ぬことを選ばせてあげたと言わんばかりに聞こえる。

 この自信はいったいどこから来るのだろうか。今日の日本に広がるある種の「空気」を読んでいることから来ているのではないか。

 超高齢社会の到来のなか、当事者も望まない終末期医療に膨大な医療費がつぎ込まれていると盛んに言われる。たとえば、経済産業省が2017年に発表したプロジェクト報告「不安な個人、立ちすくむ国家」には「人生最後の1カ月に莫大(ばくだい)な費用をかけてありとあらゆる延命治療が行われる現在。どんな人生の最期を迎えたいですか」とある。最近では、若手論者が文芸誌で終末期医療を保険診療から外せばすむと発言して論議…

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