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高齢化の進展に伴い、増加する使用済み紙おむつの処分が課題となっている。国土交通省はおむつを破砕し下水へ流す方法も検討しているが、原料の多くはプラスチック。専門家からマイクロプラスチック(MP)による海洋汚染を懸念する声が出ている。
●22年度までに指針
国交省が2月に公表した推計によると、おむつの使用人口は現在の661万人から2040年は779万人に増加、使用量は年間142億枚になる。介護関連施設などへのアンケート調査では「収集場所への運搬」が大きな負担となっていた。水分を多量に含む使用済みおむつは燃えにくく、焼却炉を傷めることや温室効果ガスを発生させることも問題となる。
こうした現状を踏まえ、国交省は22年度までのガイドライン作成を目標に、下水を利用したおむつの処分方法を検討している。家庭や施設に下水とつながる専用装置を設置したうえ、装置内で(1)おむつから汚物を分離。汚物だけ下水に流しおむつはゴミとして回収(2)おむつを破砕し固形物のみ回収。排水は下水に流す(3)おむつを破砕しそのまま下水に流す--の3案だ。
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