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余録

米ワシントン、ポトマック河畔の桜は1912年…

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 米ワシントン、ポトマック河畔の桜は1912年、当時の東京市から寄贈された。最初に贈ったのはその2年前だが、長旅の間に害虫が発生したために焼却処分される憂き目をみた。接ぎ木を工夫するなどして再挑戦し、植樹に成功した▲害虫対策が欠かせない桜だが、国内では新たな脅威が忍び寄っている。外来種の「クビアカツヤカミキリ」による被害の拡大が懸念されている。体長3センチ前後のカミキリで、幼虫は桜や桃などの生木を食べて成長し、樹木を衰弱させる▲中国や朝鮮半島などに生息しており、木材などにまぎれて入り込んだらしい。繁殖力は強く、2012年に愛知県で発見されたのを皮切りに関東や大阪府、徳島県などに広がった。国は昨年、飼育などを禁じる特定外来生物に指定した▲このままだと桜並木や果樹が深刻な被害を受けかねないと、自治体も対策に乗り出した。埼玉県はボランティアらと協力して大規模な調査を行った結果、県内128カ所で確認した▲群馬県館林市は市民参加の人海戦術で駆除に取り組む。成虫を捕まえた市民にスポーツ飲料を提供するほか、1匹50円程度の謝礼を出すことも検討している。成虫の活動が活発化する6月に「出陣式」を行う▲懸賞金つきのお尋ね者となりそうなクビアカツヤカミキリにはとんだ災難かもしれぬ。だが、昨今のヒアリ騒動にみられるように、外来種の脅威を自治体も座視できないということだろう。花見の桜も国際化の波と無縁ではいられない春である。

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