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社説

平成最後のセンバツ開幕 無限の可能性が広がる場

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 第91回選抜高校野球大会がきのう阪神甲子園球場で開幕した。強豪校も初出場校も全力を尽くす球春だ。

     一般選考29校と21世紀枠3校の計32校が4月3日までの予定で熱戦を繰り広げる。

     今大会は平成最後でもある。平成でセンバツは大会直前に2度の大震災に見舞われたが、被災地からの出場校は応援団と一体になったプレーで被災者を励ましてきた。

     今年も、昨年の西日本豪雨でもっとも多くの犠牲者を出した広島県から呉と広陵が出場した。

     開幕試合、延長戦で健闘した呉の部員は土砂かきをした被災現場で被災者から「野球で頑張れ」と励まされた。試合後「あきらめない姿を見せられた」と胸を張った。広陵の主将は「『ありがとう』の気持ちで最後まで戦い抜く」と選手宣誓した。

     少子化や野球離れの影響による部員減は深刻で、部員が足りない複数校でつくる連合チームは昨夏、全国で最多の81チームになった。

     その中で選手16人で23年ぶりの復活を遂げた米子東(鳥取)の選手は部員不足を「その分、練習でボールに触る数は多い」と前向きにとらえる。米大リーグで近年主流のフライを上げる打撃を重視するなど練習は独創的だ。他校の参考になろう。

     投手の投げ過ぎによるけがをどう防ぐかは待ったなしの課題だ。

     主力を3人擁したり、二枚看板で連投を避けたりするなど投手の負担軽減の試みは浸透してきた。それでもエース頼りのチームはなお多く、部員不足に悩む公立校で顕著だ。

     日本高校野球連盟は医師や弁護士らによる有識者会議を設置し、4月から投球数の制限などを検討する。

     投球イニング数の制限や連投の可否、普段の練習のあり方なども含め、強豪校や連合チームなど、すべての部員にとって望ましい方策を多角的に議論してほしい。

     同時に、規制だけでなくすべての指導者が選手の健康を守る意識を強く持つことも重要だろう。

     3日前に引退を発表した米大リーグ、マリナーズのイチロー選手も28年前のセンバツに出場した。

     昭和ではほとんど手の届かなかった大リーグに数多くの元球児が渡ったのも平成の特徴だ。無限に広がる球児の可能性に目を凝らしたい。

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