特集

第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

特集一覧

将棋

第77期名人戦A級順位戦 稲葉陽八段-阿久津主税八段 第40局の4

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

態勢を立て直す

 模様の悪そうな稲葉だが、さすがに簡単には崩れない。手に携帯用カイロを握りしめつつ手を探る稲葉の対局姿勢には迫力があった。いろいろな筋を絡めながら後手陣に嫌みを付けていく。図は6七にいた金が5六~4五へと切り込んで行ったところ。後手がほうっておけば[先]4一角[後]5二銀[先]2三角成[後]同玉[先]3四銀という攻め筋がある。阿久津は残り38分から貴重な12分を使い[後]4一桂と受けた。できれば桂は攻めに使いたいが「すべて防ぐには[後]4一桂しかなく、他の手が見えませんでした。最終手段でした」と阿久津は言う。

 桂を受けに使わせたため、先手としては攻められるプレッシャーが減った。[先]2八歩でと金製造を防ぎ、[後]4七歩の垂れ歩攻めには[先]6七金で桂にヒモをつけて[後]4八歩成に[先]同銀を可能にする。阿久津は遊び駒を活用する[後]5二銀と指したところで「何をやっているのか分からなくなっていた」という感想を漏らした。ラグビーなら前線でもみ合っているボールがどちらに出るのか分からない状態で、互いのバック…

この記事は有料記事です。

残り242文字(全文706文字)

【第79期名人戦】

時系列で見る

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集