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小島ゆかり・評 『ほとほと』=高樹のぶ子・著

 (毎日新聞出版・1728円)

夢見るように微笑む人の気配

 副題は「歳時記ものがたり」。

 歳時記の季語をタイトルにした、一話読み切りの短篇連作である。

 「歳時記」は、誹諧(はいかい)の季題・季語を季節ごとに分類した書物。正岡子規による俳句分類をはじめ、さかのぼれば、紀貫之らによる『古今和歌集』の四季の部立(ぶだて)とその編集、さらに万葉後期の大伴家持による四季折々の風物へのこだわりなどにも、すでに歳時記の萌芽(ほうが)が読み取れる。

 光源氏の権威の象徴であった六条院は四季御殿であったし、『枕草子』の書き出しは、「春はあけぼの」。日…

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