第91回選抜高校野球
高松商8-0春日部共栄 高松商、剛柔ギア自在
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

<2019 第91回センバツ高校野球>
第1日(23日・阪神甲子園球場)
高松商が投打にかみ合い完勝。三回、大塚の左前適時打で先制すると、五回は香川の右前2点適時打で加点した。左腕・香川は切れの良い変化球を低めに集め、七回まで毎回の13奪三振で4安打完封。春日部共栄は先発・村田が変化球の制球が甘く、ピンチで粘れなかった。打線も五回2死一、三塁の唯一の好機を生かせなかった。
主戦、心もコントロール
春日部共栄打線に最後まで的を絞らせなかった。高松商のエース左腕・香川が冷静に投球を組み立て、スコアボードにゼロを九つ並べた。
唯一のピンチは1点リードの五回。安打と四球などで2死一、三塁とされ、1番・黒川を迎えた。初球から内角直球を2球続けて追い込み、最後は球速135キロの外角直球で見逃し三振。一回にスクリューボールで空振り三振に倒れた黒川は、直球の連投に反応できなかった。「これで流れに乗れた」と香川。六回を3者連続三振に抑え、終盤も相手を寄せ付けなかった。
昨秋の関東大会2回戦で最速153キロ左腕の横浜・及川を攻略した春日部共栄打線を、試合前に「直球に強い」と分析。序盤はカットボールやスクリューボールを主体に多彩な変化球で三振を奪った。だが、三回に変化球をコンパクトに合わされて初安打を許すと、「狙いを変化球に変えてきた」と察知して中盤以降は直球で押した。試合後は「切り替えがうまくいった」と満足げな表情を浮かべ、長尾監督も「心のコントロールができていた」とたたえた。
初めての甲子園での快投にも香川は「まだ無駄球が多い。2回戦までに必ず修正する」と浮かれた様子はない。165センチの小柄な左腕が、過去優勝2回の古豪を引っ張っている。【真下信幸】
4打数3安打 理想2番体現
○…高松商の2番・大塚が4打数3安打2打点の大当たり。三回無死一、三塁で春日部共栄・村田の142キロの直球を左前に運び、先制点を挙げて波に乗った。自身の大活躍には「まさか」と驚く。前日まで打撃不振に陥っていたが、この日はコンパクトに振ることを意識し、打つ瞬間にだけ力を入れるようにしたことで調子を取り戻したという。
目指しているのは「バントもできて、打つこともできる2番打者」で、その理想像を体現した。
球浮き、踏ん張れず
○…春日部共栄のエース・村田は五回のピンチを踏ん張れなかった。2死一、三塁で3番・香川を迎えると、2球続けて内角を突いて相手に意識させたうえで、二盗を許した後のフルカウントからの9球目に外角直球を選んだが、右前に引っ張られる2点適時打を許した。22年ぶりの出場で、試合前の準備時間の短さや球審から受け取る新しい球に慣れなかった。低めを狙った球は高めに浮き、15安打を浴びて8失点。「いいパフォーマンスで臨めなかった」と反省していた。
○…1回戦…○
△午後1時7分開始(観衆3万7000人)
春日部共栄(埼玉)
000000000=0
00102410×=8
高松商(香川)
時系列で見る
-
「熱気に圧倒された」 井本彩花さん、センバツを観戦
1159日前 -
平成最後、甲子園開幕
1159日前動画あり -
きょうの見どころ 第2日
1159日前 -
星稜3-0履正社 星稜完封、緩急の17K
1159日前 -
第91回選抜高校野球 宣誓、平成結ぶ「はつらつ」
1159日前 -
星稜3-0履正社 両監督の話
1159日前 -
第1日 開幕戦延長サヨナラ10年ぶり
1159日前 -
米子東の選手が開会式欠席
1159日前 -
和歌山勢が春通算100勝
1159日前 -
高松商8-0春日部共栄 高松商、剛柔ギア自在
1159日前 -
高松商8-0春日部共栄 両監督の話
1159日前 -
市和歌山3-2呉 両監督の話
1159日前 -
食事指導で10キロ増 履正社4番・井上広大選手「力つけて夏こそ」
1159日前 -
「別世界広がっている」 女優・井本さんも観戦
1159日前 -
開会式 国士舘選手が堂々行進 /東京
1159日前 -
「甲子園で強い」 星稜・山瀬、全6試合連続安打
1159日前 -
履正社・清水、初回の失点悔やむ 「けがは関係ない。実力不足」
1159日前 -
履正社、初戦突破ならず 4番・井上広大「力つけて夏こそ」
1159日前 -
星稜・奥川「制球ミス気にせず、球威で」 履正社打線を手玉に
1159日前